
測定器の精度を保証するために欠かせない「校正」。
しかし、校正には 内部校正 と 外部校正 があり、どちらを選ぶべきか悩む方も多いのではないでしょうか。
この記事では、内部校正と外部校正の違いをわかりやすく整理し、それぞれのメリット・デメリットを紹介します。
内部校正とは?
✅ 定義
自社の設備や人員を使って、自社で実施する校正。
✅ 特徴
-
自社で基準器(マスタゲージなど)を所有している場合に可能
-
計測器管理者が社内で校正作業を行う
-
費用は安く抑えられる
✅ メリット
-
コストが低い
-
スケジュール調整が柔軟(すぐ校正できる)
-
現場に即した実務的な対応が可能
✅ デメリット
-
社内基準器が不正確なら意味がない
-
国際標準へのトレーサビリティが保証されにくい
-
第三者証明がないため、ISO審査や顧客監査で不利になる場合あり
外部校正とは?
✅ 定義
校正専門機関やメーカーに依頼して実施する校正。
✅ 特徴
-
ISO/IEC 17025 認定機関やメーカーが実施
-
国家標準や国際標準にトレーサビリティが確保される
-
証明書が発行される
✅ メリット
-
トレーサビリティが保証される
-
第三者の証明により信頼性が高い
-
ISO認証や顧客監査に対応しやすい
✅ デメリット
-
コストが高い
-
校正期間中は測定器が使用できない(業務に影響することも)
-
外部スケジュールに依存
内部校正と外部校正の違い(比較表)
| 項目 | 内部校正 | 外部校正 |
|---|---|---|
| 実施者 | 自社の担当者 | 外部の専門機関 |
| コスト | 低い | 高い |
| トレーサビリティ | 弱い | 強い |
| 信頼性 | 社内限定 | 国際的に通用 |
| 柔軟性 | 高い(すぐできる) | 低い(外部依存) |
まとめ
-
内部校正:低コストで柔軟だが、信頼性やトレーサビリティは弱い
-
外部校正:コストや時間がかかるが、国際的に通用する証明が得られる
-
実務では「通常は外部校正+社内で簡易チェック(内部校正)」という併用が多い